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裁判では宗教上の教義は問えない「板まんだら事件」の概要

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憲法では、いろいろな宗教関連の判例を取り扱うことも多いですね。特に「宗教上の教義」が裁判所における裁判の対象になるのか?を争ったのが「板まんだら事件」です。これは創価学会の会員が、ご本尊を設置するための正本堂を建立するにあたって、寄付を募っており、それに寄付金を行った。しかし、その後そのご本尊は偽者であったこと、その他錯誤を理由に、寄付金の返還を求めたのです。

一審は、これは裁判を行って終局的に解決できる事柄ではないとし、完全なる宗教上の争いであるからと、請求を棄却しました。しかし、二審では、不当利得返還請求によって、裁判の対象とする審査になりうるとして、一審の判決を取り消して、差し戻しました。そして、最高裁です。結論は皆さんご存知だと思いますけど、原告側の主張は認められませんでした。

最高裁は、裁判所が審判できる対象となる審理は、当事者間の具体的な権利義務関係、または法律関係に損する具体的な紛争に限られ、法律の適用によって終局的に解決することが可能なものに限られる。したがって、この場合、具体的な権利義務、法律関係の紛争であっても、法律を適用して解決ができないのであれば、それは裁判所が審理する紛争の対象にはならない。としました。

実際、何が問題か?というと、このご本尊が偽者というけれども、本物や偽者に関する鑑定は宗教関係者にしかできないものであって、一市民でもある裁判官が独自には行えないのです。宗教というのは、想像や空想の世界でもあって、何が偽者で、何が本物なのか?それを判断することがまず無理であって、その他錯誤の部分に関しても、宗教上の教義に関する判断が必要なものであって、それは法令を適用しても、どちらを是とし、非とするのか?非常に難しい。というか、まずできないものでしょうから、こういう結論になるということです。

だから、ある意味何が正しくて、何が間違っているか?すら判断できないような事柄は裁判には馴染まない。宗教上の教義については宗教を信仰している人たちこそが判断すべき事柄であって、部外者が判断して良いものではない、できるものではない。ということではないか?と思います。先ほども宗教は空想世界といったことを言いましたが、一般的な社会とはちょっと分け隔てた世界というのは、一般人の常識や善悪基準が通用しない世界だと思います。だから、別の世界のことは分からないんですよ。

よって、原告側の不当利得返還請求は認められない。とされました。これは当事者間の話し合いでなんとかしてくれ。という判例なのでしょう。板まんだら事件は、事件名も聞いたことがあるのではないか?と思いますけど、上辺だけではなく、よえい中身を理解していると、実際に出題されたときにも対応しやすいかな?と思います。
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